ゲーム製作チョットデキル人が語る、遊んでもらえるインディーズゲームの作り方
- 2020.07.30
- ゲームメイキング効率化術

こんな方にお勧めの記事です

今の時代、個人開発者はどんなゲームを作って戦えばいいのだろうか..
こんな悩みを解決する記事です。
この記事の信ぴょう性

この記事は、Unityインターハイで、競合性の高い3dゲームを作ってゴールドアワードを受賞したことのあるクリエイターが書きました。
なので、そこそこ信頼してもらって大丈夫です。
結論:尖ってるゲームが求められています
インディーズゲームを遊びたいと思ってくれる方は、こんなゲームを期待しています。
- 独創性が高いゲーム
- オリジナルなゲーム
- 独特なゲーム
- 好き嫌いが分かれるゲーム

求められてるものって、オリジナリティだけかい!そんなの分かり切っていることだろ!
ここまで読んだ人は、こう思う方が大半だと思います。
ですが、この「独創性」というものは、奥がかなり深いんですよ…
事実として、今のインディーズ市場では、一日に約10本もの新作ゲームが登場しては沈んでいってます..
(参考資料:https://jp.gamesindustry.biz/article/)
それくらい厳しい戦場で生き残る方法は、とにかく尖らせることです。
ですが、ほとんどのインディーズゲームが、「独創性」の意味を理解できずに、どこかで見たようなゲームを作ってしまっているのが現状です..
そして、この記事をご覧になっている方も、恐らく「もっとプレイヤーにささるオリジナリティのゲームを作りたい」という目的を持っていると思います。
なので、この記事では、もっと具体的な「インディーズに求められている独創性」の作り方をお伝えします。
以下の要素を満たせて、かつ情報発信もできれば、100DL以上は行くゲームが作れると思います。
- ある程度の面白さがある
- 「変なツッコミどころ」が満載
- オリジナル要素は一つに絞ろう
1:最低限の面白さは必要

いまどき、インディーズのゲームをやってくれる方が求めているのは、
- 普通に面白い
- 企業にはできない斬新すぎるアイデア
こういった要素を持つ作品だけです。
独創性にとらわれすぎたクリエイターは、つい面白さの面を磨くことを忘れてしまうことがあります。
ですが、これがとってももったいない行為なんですよ。
まずは、オリジナルな要素を作る前に「ゲームとして、面白いかどうか」を確認しましょう。
というのも、面白くない&独特なゲームは、ただの自己満足ゲームになってしまうからです。
ゲームである以上、一般的に言われる面白さがあるのが大前提です。
まずは、「やってて普通に面白いけど、どこにでもあるゲーム」を、プロトタイプでいいので作りましょう。
そうでないと、大事なゲーム開発がただの自己満足に終わってしまいます。
2:大手には作れないツッコミ所で、勝負しよう!

大手には創れなくて我々個人開発者が創れるもの、それはツッコミ所、問題点のあるゲームです。
ここでいうツッコミ所というのは、
- 独特な言葉の使いまわし
- 癖が強い世界観
こんな感じのものです。
例えば、
- 普通ただの敵であるモンスターと仲良くできるゲーム
UNDERTALE:https://undertale.jp/ - アメリカの高度経済成長期を思わせる、独特な古い絵柄のゲーム
CUPHEAD:https://ec.nintendo.com/
などが、具体例として挙げられます。
こんな感じの要素があるゲームは、競合性が低い&コアなファンがつきやすいという点で強いです。
このような、「面白いし、だれでも思いつくけど意外と形にできないもの」をターゲットに世界観を作っていきましょう
3:オリジナル要素は一つに絞ろう

先ほど、「ツッコミどころは必要」ということをお伝えしましたが、属性がばらばらのツッコミ所が満載なだけの支離滅裂なゲームでは、バカゲーで終わってしまいます。
戦略としてバカゲーを作りたいなら、これはこれでありなのですが、いわゆる良ゲ―ム作りたいとあなたが思っているなら「オリジナリティな要素は一つまでにする」必要が出てきます。
独特な要素を混ぜすぎて失敗する例は、
- 中世と古代エジプトを混ぜた上に、突然ヘリコプターの操縦をする要素も入れる
- 魔法と科学を混ぜた上に、料理をする要素も入れる
こんな感じです。
見るからにヤバいゲーム臭がすると思います。
ですが、忙しい開発中には「ゲームがごちゃごちゃになりすぎていないか」を意識しないと、自分のゲームがまとまりのないことになっても案外気づけません。
常にオリジナル要素は一つだけ入れるを意識して開発していくとよいと思います。

でもさ、独創性がたった一つしかないゲームなんて、面白いんすか?
こう思う方もいると思います。
これにも理由があって、プロのクリエイターの方は、独特な要素を2~3個いれても大丈夫ですが、駆け出しクリエイターの方は、それぞれの独特な要素を上手く一つのゲームにまとめることが下手なので、まずはオリジナル要素は一つだけ入れるところから始めるとよいと思います。
そして、そもそも、独特な要素を一つも入れられてないゲームがほとんどなので、たった一個の独特な要素で足りるのかと不安に思っている方もご安心ください。
ここの部分の手を抜いてしまうと、「理解に苦しむ要素がてんこ盛りの、統一性がないバカゲー」と認定されてしまいます…
せっかく練りだしたオリジナリティを無駄にしないためにも、ここだけは気をつけてください。
まとめ

記事の内容を忘れないために、振り返りをしましょう!
- まずは、最低限の面白さを確保しよう
- ツッコミどころのあるゲームを作ろう
- オリジナルな要素は一つまでにしよう
これができれば、自由にオリジナル要素を生み出し続けられる。
個人でのゲーム制作というのは、実のところかなり厳しい世界です。
この記事に書いてあることをすべて実践できたとしても、宣伝が下手だったら一瞬でゲームのレッドオーシャンに沈んで行ってしまいます。
なので、独創性たっぷりのゲームを作るだけではなく、SNSを使って普段から情報発信をしていくこともお勧めします。
ゲーム制作の様子を、普段から発信していれば、自然とファンがついてきます。
逆に、ゲーム制作の過程を、めんどくさがってSNSにアップせずにゲームを作り上げても、謎のクリエイターが創ったよく分からない作品と捉えられて、「血と汗と徹夜を賭して作ったゲームが、誰にも遊ばれない」なんて事態になりかねません。
では「変なゲーム」を創りましょう!
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