学生クリエイターが語る!見習いクリエイターがやるべき行動5選!
- 2020.07.08
- ゲームメイキング効率化術
- 初心者クリエイター向け


自作ゲームがまだ一個も完成しないんじゃあー!
初心者って何をすればいいのだー!
こんな心の叫びを抱えている方におススメの記事です。
もっと詳しく説明すると、駆け出しゲームクリエイターが「これさえやっとけば大丈夫」なことを5つ解説する記事です。
では早速、初心者クリエイターがやった方がいいことをお伝えします。
- まずは、大作を作ることを諦めよう….
- とりあえず自分の作品を作ってみよう
- SNSで創作活動を発信していこう
- 交流イベントに参加しよう!
- 大会に応募しよう!
これだけではよくわからないですね。
ということで、今から「具体的に何をやればいいのか」を詳しく説明していきます。
そして、ここに書いたことはクリエイターなら必ずやった方がいいことでもあるので、初心者じゃない方も読むことをおススメします。
この記事の信ぴょう性

この記事は、Unityインターハイで、競合性の高い3dゲームを作ってゴールドアワードを受賞したことのあるクリエイターが書きました。なので、信頼してもらって大丈夫です。
やること1:まずは、企業レベルの大作を作ることを諦めよう…
ゲーム製作をやったことがない人は、

よっしゃあ! 永い眠りから目覚めた剣士が世界を救う、某オープンワールドレベルの自由度のゲームを作るぞ!
て感じの事を妄想します。(因みに私は、恐竜のようなモンスターを狩る某ハンティングアクション的なゲームを作ろうとしてました(笑))
ですが、そういった超大作って何十~何百人もの歴戦のクリエイターさんたちが、血と涙と寝不足を費やして何年もかけて作られてるゲームなんですよ。
そんなに作るのが大変なゲームを、果たして駆け出しクリエイターの私たちが作れるでしょうか?
少なくとも私にはできませんでした。

俺は、生涯を賭けてでもその作品を磨き続ける覚悟があるぞ!
という方は別に作って構いませんが、そんなにモチベーションを維持するのってかなり大変ですよね。
ということで、初心者がいきなり大作を作ろうとするのは難易度高すぎるんでやめましょう。
初心者がいきなり名作を創ろうとするのって、ラスボスをヒノキの棒で倒しに行くようなもんなので。
因みに、私の大作の定義はプレイ時間が2時間をこえちゃうゲームのことを指します。

え、たったの2時間でクリアできるゲームとか、そんなの大作の内に入るの?
と思う方もいるとおもいますが、2時間以上遊べるゲームって結構大作ですよ。
というのも、ゲーム製作にかかる時間は一般に
プレイ時間×100(単位は時間)
と考えられているので、2時間を超えるゲームを作るにはプロの方でも200時間以上の労力がかかります!(つまり、1日三時間ゲームを作れるとしても少なくとも65日はかかります!)
てことで、いきなり名作を作るのではなく、小さい作品を積み重ねるところから始めましょう。
レベル50くらいになったら、超大作を手掛けることができるようになるので。
やること2:とりあえずゲームを作ってみよう!
初心者クリエイターの方は、

ある程度の技術まで行ってからものを作ろう。
て考えてしまう傾向があって、技術本ばっかり見て全く実戦の経験を積まないんですよね。
そして、これがとっても危険でして、ある程度の技術って定義があいまいだから、ずっと「自分の技術はゲームを作れるほどではない」と思い込み続けてしまって、永遠に自分のアイデアを形にすることなく終わってしまう可能性があるのです。
(詳しくはこの記事を見るといいですよ:
ゲーム作るのに、どのくらいの技術が必要なのかが、わからない方にお勧め)
ということで、「クリエイターなのに、一生ゲームを作らない」なんて悲しいことにならないために、どんなにスケールの小さいものでもいいのでまずは1ゲーム作ってみましょう。
最初の作品なので、5分くらいで終わるミニゲーム的なものが好ましいです。
….とは言っても、

どんな風にゲーム作ればいいの? …. うん、やっぱり分からん!
と悩んでしまう方もとっても多いと思います。A
そこで、どんな風に自作ゲームを作ればいいのかをご説明します。
最初に作るゲームは、面白さが保証されてる物にしよう
初めてのゲーム製作のやり方として、

クソゲーでもいいから、なんでも一から作ろう!
という風潮があります。
ですが、あまりこの方法はお勧めできません。
なぜなら、これって出来上がるのがクソゲーになりやすいので、メンタルの弱い人が実践した場合に心が折れてしまうことが多いんですよ。(心が折れた人の経験談)
そうならないために、Unityのチュートリアルとかゲーム製作の教科書本とかに乗ってる、もともとある程度完成してるゲームをアレンジしていってゲームを創ってみるのを私はお勧めします。
これがなんでいいかと言いますと、
- 土台となってるゲームが面白いので、クソゲーができにくくストレスフリー
- スピーディーに人生初のゲームが作れるので、ストレスフリー
- 楽しいのでストレスフリー
とまあ、とにかくイラッとこないんですよね、ここに書いたゲームの作り方は。
もちろんデメリットもありますよ。
これって一からゲームを作るわけではないので、実戦特有のきつさとかは味わえません。
ですが、まずは自信をつけるべきと私は思っているので、0からゲームを作るよりもお手軽なこの方法で、初ゲームを作ることを推奨しています。
これからゲーム製作を始める方は、まずは先人たちの力を借りて初めてのゲームを作りましょう。
先人の知恵が参考になる

初めてのゲームをいきなり作る!と言われても、技術が足りないんですけど…
こう悩む方は非常に多いです。
これを解消するには、実戦とインプットあるのみなのですが、どこからインプットするかで迷うことも、見習いクリエイターの方には多いと思います。
私は、本で技術を学ぶのをお勧めします。
なんせ、先人たちの力がこもった本やブログって
- 図を使って視覚的に説明してくれる(超わかりやすい)
- ありがちだけど調べても解決できないエラーとかの直し方も説明してくれる。
- ミニゲームを作りながら読み進めていくものが多いので、ミニゲームを初制作のゲームの原型にも使える
て感じで、とにかく人生初のゲーム制作にはうってつけなんですよ。
因みに私は、この本を使ってゲームプログラミングを学びました。
サクッとゲームが作れちゃうので、とってもおすすめですよ。
Unityの教科書↓
https://bookwalker.jp/
できるだけオリジナリティを加えよう!


独創性高すぎるゲーム創っても、自己満足のゲームができるだけでは?
と思う方にお伝えしますが、いきなりほかの人も喜ばせるゲームを作ろうなんて難しすぎます。
自分というプレイヤーを満足させることが、クリエイターとしての第一歩です。
ということで、まずは自分が面白いと思えるゲームを作りましょう。
どうせ素直な技術面では他の先人クリエイターさんには勝てません。
面白くならない確率が高い人生初のゲームなので、せっかくだから派手な独創性を思いっきり爆発させちゃいましょう!
ゲーム製作の目的であって、ものづくりの楽しさの本質でもあることって、自分の頭の中に広がってる世界をほかの人に伝えることなんですよ。
ものづくりの面白さに気づくためにも、独創性の高いゲームにすることは重要と言えるでしょう。
ただ、独創性ってどう作るの?
と考えてる方は、こちらの記事を参考にしてください。
やること3:SNSで発信しよう
SNSで自分の情報を宣伝していくことで、どんどんクリエイターとしての知名度は上がる。
これは誰もが知ってるはずです。
ちなみに私は、ゲーム製作の進捗を発信することをおすすめします。
ただの自慢では?と考える人もいると思いますが、ゲームの進捗を出すだけなら、自慢にもならずに、自己アピールをすることができます。
騙されたと思って、SNSで進捗を出していきましょう。
ここで、

知名度なんて上げて何になるんすか? 下手に目立ちたくないし….
このように思う方も一定数いらっしゃるでしょう。
知名度がないと、
- せっかく作った作品を誰もプレイしてくれない
- プロのクリエイターの方と人脈を作れない
という、悲惨な事態に陥ってしまいます…
作った作品が誰にも遊ばれない...

これって、本当につらいです…。
何ヶ月もかけて作った血と汗と寝不足の結晶がだれもあそんでくれないのですから。
知名度がないと、こんなことが起きてしまいます。
あなたの心が折れないためにも、ゲーム製作の進捗をできるだけ毎日発信していきましょう。
これを続けることで、「この人はゲームクリエイターなんだな」と認知してもらえて、「作品を公開したら、一か月たっても遊んでくれた人が0人!」という事態に陥ることを防止できるので。
プロのクリエイターの方と人脈を作れない

人脈はとにかく重要です。
先輩クリエイターの方とつながりを持っておくと、技術とかを教えてもらえる可能性があるからです。
「技術を教えてくれる人の存在」は、プログラミングを始めたての時には喉から手が出るほど欲しいものです。
さらに、デザイナーやアニメーターなどの、ゲームクリエイター以外の方と仲良くなれた場合は、そのつてを使って絵とかアニメーションを外注できる可能性があります。
SNSで発信を続けていると「人脈」という思いがけないプレゼントがもらえるので、ぜひ発信を続けましょう。
やること5:クリエイター同士の交流イベントにどんどん出向こう

残念ながら、お金がかかるイベントも多いです..
ですが、こういった交流会には金がかかるというデメリットを吹き飛ばすほどの価値があると私は思っています。
これのメリットはこんな感じです。
- アポなしで、プロのクリエイターの方と人脈作れちゃう
- 新技術を学べちゃう!
因みに、おススメの交流イベントは
学生の方ならLife is Tech、 URL:https://life-is-tech.com/
又はunity1week URl:https://unityroom.com/unity1weeks
といったところです。
成人の方ならこのサイト内にあるイベントをお勧めします。URL:https://www.kokuchpro.com/feature/
メリット1:アポなしで、プロのクリエイターの方と人脈作れちゃう
プロのクリエイターの方と仲良くなって、新技術を教えてもらいたい!
クリエイターなら誰でも夢見ることです。
ですが、こういった交流イベントに出て、プロの方と勇気をもって話をたくさんするだけで、その夢がかなえられちゃうんです。
事実、私はある交流イベントで、4年間ゲーム制作を続けてる方や、あるビッグタイトル(著作権の関係で名前は言えません)を手掛けたクリエイターの方と面識を持つことができるようになりました。
そして、こういった天才の方々との人脈って、一生使える財産となります。
無名のクリエイターでも勇気を出せば一生使える財産が手に入っちゃう。
これはもう交流イベントに行かない理由がないと私は思います。
*イベントに参加するだけじゃなくて、天才の方々に勇気を出して話しかけたりしないとダメっすよ! ここだけは勇気を出しましょう!
メリット2:新技術を学べちゃう
交流会では誇張抜きで10個以上の発見があります。
プロの方の技術を直接見ることができるからです。
昔は、技術を学ぶために命をかけて海を渡った時代もありました。それが今では【イベントに参加する】ボタンをクリックするだけで、新技術が学べます。
今の時代の利便性に感謝しながら、交流会はしっかりと活用しましょう。
やること6:一個ゲームを作ったら、いきなりゲーム製作の大会に参加しよう

これも衝撃的を受ける方が多いと思います。

いやいやいや、自分まだそんな実力ないし!無理っすよ大会なんて。第一恥ずかしすぎるし…
こう思う方も多いでしょう。
なんせ、もし自分の腕が足りてなかったら、全国単位で自分の醜態をさらすことになるのでね。
ですが、こういった大会は入賞による名誉と実績以外にも、様々なメリットがあるのです。
何も、「初心者だけどいきなり入賞しろ!」と言いたいわけではありません。
むしろ、駆け出しクリエイターの方は、入賞以外の恩恵を狙って応募するべきだと私は思っています。(というのも、駆け出しクリエイターがガチで入賞狙いに行くのはちょっと難易度が高いので…)
これやると二つのメリットがあります
- 嫌でもゲーム製作を習慣づけられる
- 自分の能力と欠点がわかる
因みに、大人の方でも参加できる大会はあるのでご安心を!
そして、こちらがおススメの大会です!
Unityインターハイ:https://inter-high.unity3d.jp/
U-18:https://u18.awards.cesa.or.jp/
U-20(30歳以下の方が参加できます)
https://u22procon.com/2012/index.html
アプリ甲子園(18歳以下の方のみ参加できます。)
https://www.applikoshien.jp/
『ニコニコ自作ゲームフェス』(なんと、年齢制限なし!)
https://ch.nicovideo.jp/indies-game2020
日本では、本当にたくさんのゲーム製作コンテストが開催されています。
ここに書ききれないほどたくさんのコンテストがあるので、
他にどんな大会があるのか興味を持った方は、ぜひ調べてみてください。
メリット1:ゲーム制作を習慣づけられる

ゲーム製作のイベントっていうのは、大抵の場合ゲームの提出期限があります。
私が出場したUnityインターハイという大会は、8月末に締め切りがありました。
なので、それに間に合わせようといやでも毎日PCの前で作業することになり、結果的にゲーム製作を習慣づけることができました。
メリット2:自分の能力と欠点がわかる
大会に出ると、例え入選すらできなくても自分の出したゲームの欠点とかをプロの審査員の方が教えてくれます。
これって、普通ならお金を払わないとやってくれないことなんですよ。
なのに、勇気を出してコンテストに出すだけで、自分の能力を知れちゃうんです。
こんな機会はめったにないので、自分の能力の冷静な分析の為にもぜひ応募しましょう。
賞を取れなくてもいい、自分の能力がわかるのなら。
変なプレッシャーをかけないために、ここだけは忘れないで下さい。
あと、交流イベントや大会に参加することのメリットをもっと詳しく知りたい方は、この記事をおススメします。
まとめ

これが、駆け出しゲームクリエイターがやらないといけないアクションです!
- 「いきなり大作創りをしない」ということを心がけよう
- この記事をもとに、とりあえず作品を作ってみよう
- SNSで創作活動を発信していこう
- 交流イベントに参加しよう!
- 大会に応募しよう
*1→5の順番でやってね
初心者クリエイターがレッドオーシャンのゲーム業界でどう生き残るのか。
私は、この答えを探すためにたくさんの時間を浪費してしまいました。
ですが、皆さんはここに書いてるノウハウを実践するだけでいいのです。
私の経験の凝縮体ともいえるこの記事が、一人でも多くの駆け出しクリエイターの役に立つことをお祈りしています。
では、ゲームを作りましょう!

…..ですが、ここまでこの記事を読んでくれた人の中には、

初心者クリエイターがやっとかなきゃいけないことはわかった。
じゃあ、いいゲーム創るには何やればいいのかについての、もっと具体的な情報を教えてくれ!
と思った方も多数いると思います。
皆さんの予想通り、この記事はあくまで、ゲーム業界で生き残るためのだいたいのステップしか書いてません。
「いいゲームを創るための、具体的なアクションを知りたい」
と思っている方は、この下で紹介してる記事を読むのがおすすめですよ。
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